ふんわり優しい暮らし

少しずつ心を解放しています。

【HSPの存在を知って、敏感すぎる自分を許せた】

HSPは日本語では「非常に敏感な人々」呼ばれ、
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン
博士らによると、5人に1人は、
HSPの特性をもっているそうです。

『敏感過ぎて困っている自分の対処法
/高田和明監修・苑田純子著』より

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「小さなことにクヨクヨするな!」
「気にしすぎなんだよ!」
「いつまで引きずってるんだ!」
「お前はすぐに泣き出す!」
「はやく冷静になりなさい!」

そんな周りからの言葉に、
私は何度心を痛め、
自分を責めてきたのかわかりません。

子供の頃から小さなことに過敏に反応する子で、
“みんなと同じ”ができなくて、
集団行動が苦手でした。
人の顔色をうかがったり、
背景をよみすぎたり、
調べたり、分析し過ぎたり、
考えすぎて疲れてしまうのです。

また子供らしくない意見をもった子供だった
ので、敏感さもあいまって本音で接すると
すぐいじめられたり目立ってしまいました。
大学生になって周りが大人になるまで、
息を潜めて大人しくて、
敏感じゃない普通の子を演じていました。

今でもお仕事でもよく人とぶつかって
しまったり、
言葉を真剣に受け止めて落ち込み過ぎて
しまったり、
周りに合わせて我慢をし過ぎて身体を壊して
しまいます。


ポジティブであること、
サバサバしていることは、
おおらかかで、器が大きく立派。
敏感で繊細な人は気が小さくて未熟。

世の中にはそんな風潮があるように
感じています。
少しでも強くなろうと、
自分に嘘をつきながら生きてきました。


でも、HSPと呼ばれる人々の特性を知って
自分を客観的にみつめることで、
我慢して無理にポジティブな人になろうと
しないで自由に心地よく暮らすための工夫が
できるようになってきました。


HSPとは?》

HSPとは(highly sensitive person)の略で、
日本語では「非常に敏感な人々」と名付けられ、
アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン
博士らによって研究がすすめられているそうです。

HSPの特性として本に書かれていたことを
抜粋すると、

・共感力が強い

・直感に優れている

・脳がかすかな情報まで拾いあつめるため、
情報過多で疲れやすい
(音や光、食べ物、環境などに敏感)

・身体を壊しやすい

などがあげられています。

『敏感過ぎて困っている自分の対処法
/高田和明監修・苑田純子著』より
※敏感すぎる人に向けた対処法を中心に
マンガを交えてわかりやすく説明されている
ので、HSPを知る最初の1冊としておすすめです。
(論理的な方、HSPを体系的に理解されたい方
には少し物足りないかも)

わたしはチェック表で(p.14~)
23項目中20項目あてはまったので、
HSPの疑いが濃厚です。

以前は自分のことを自閉症ではないかと
疑っていましたが、
優しいねとか、気が利くね、とか言ってもらえる
ことが多いので混乱していました。
なので自分がHSPに分類されるとわかって
ほっとしました。原因がわかれば、
対策がとれるからです。


生存戦略としてのHSP

『人に限らずあらゆる生物(虫、魚、哺乳類等)の
20%はHSP(p.41)』
という記述を読んだときは驚きました。

『生物の約2割には生存戦略として敏感な気質が
備わっているそうです。その敏感力で、ささいな
変化や危険を察知し、生き延びようとするわけ
です(p.8)』とも、書かれています。

敏感だから、わずかな変化を察知して、
どこに食べ物があるかとか、敵が近くにいる
などに気がついて、集団を守ることができると!

でも、でも現代の人間社会には天敵もいないし
食べ物も豊富だし、もう必要もないでしょ~
と思っていたら、

推薦文を書かれた 長沼睦雄先生は、
『多くの人より早めに拒否反応を示すことに
よって、社会に早期に警告を鳴らすという、
一種の社会のカナリアの役割を果たしている
のかもしれません(p.23)』と、
述べられています。


“敏感な人も、必要な存在なんだ・・・”

(;o;)


周りから疎まれたり、からかいの対象だった
私の敏感さは、
集団として生物が生き抜くために必要な特性と
考えられている・・・
(実際、もともと疲れやすくて弱いんだから、
不要な存在なら淘汰されているかも)


子供の頃の私が聞いたら、どんなに喜んだだろう。。。
自分の敏感さをずっと責めていたので、
ほっとしました。
大切な大切な、個性として受け入れられました。


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《まとめ》
HSPの存在を知って、自分の敏感さを個性として
受けとめることができました。
次の記事で、HSPな私が出来るだけまわりに
迷惑をかけずに社会に適応するために
気をつけていることを、まとめたいと思います。


ami