ふんわり優しい暮らし

少しずつ心を解放しています。

【母に伝えたいこと】

母の日にちなんで、
大嫌いだった母を受け入れたときの
お話です。


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私の母は、とても内向的な人です。

日々会話するのは父だけで、
あとは月に1回程度親戚に会いにいくくらい。
離れて暮らす娘にも
自分から電話をかけてくることはありません。

近所つきあいも、友人とのつきあいも、
まったくありません。

毎日の暮らしは、
「家事(わりと手抜き)、昼寝、テレビ、
父に無理矢理連れていかれる散歩、
たまに土いじり」
でシンプルに構成されています。
父が何か企画しない限り、
出かけることもありませんし、
本や芸術にも興味がありません。
(羽生結弦選手は好きらしいですが・・・)


好奇心旺盛で
日々向上することが大好きな私は、
あまりにも退屈な日々を送る母を
心の病気だと思っていました。

必死で母に何か興味をもたせようと
試行錯誤していた時期もありました。

でも、違ったんですね。
私自身が自分らしさと向き合い、
人と違っていいんだって
受け入れたとき、

『母は、母にとって幸せな毎日を
過ごしていた、心から自由に、
好きなように生きていたのだ』と、
理解することが出来ました。


今では究極の内向的生活を
謳歌する母も、
私が幼い頃は、
子連れイベントに参加してくれたり、
あちこち人の集まる場所に
顔を出していました。

でも、他のお母さんより先に
帰っちゃったり、
いるだけで全然しゃべらなかったり。
参加しない日もあったり。

当時は、
他のお母さんと何かが違う
自分の母親に不安を感じて、
さみしい思いをしていました。

大人になっても、
子供の頃にさみしい思いをさせた
母を恨んでいて、
どこか普通じゃない母を
嫌っていました。

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でも毎日気ままに過ごす
今の母の姿を思うと、
「母は私を育てるために、
無理をして
人とコミュニケーションを
とろうとしたり、
社会と関わろうとしてくれていたんだな」と、
「それはとてつもない
大きな愛情だったんだな」と、
感じています。

わかりにくくて、
とても深い母の愛情に、
心から感謝しています。

お母さんありがとう。

ami


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今週のお題「おかあさん」