ふんわり優しい暮らし

少しずつ心を解放しています。

【日本民家園で先人の知恵に刺激をもらう】

川崎市の生田緑地にある、
日本民間園にいってきました。

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展示されていた家には
先人の知恵がたくさんつまっていて
とても興味深かったです。

タイミングよく、
ガイドさんのお話を聞きながら
まわることができたので
(博学でとっても面白い方でした)

当時の人々が
どんな規模感の、
どんな天井の高さの、
どんな間取りの、
どんなつくりの、
どんな素材の、
どんな暗さの、
どんな匂いの、
どんな風の流れの中で
生活していたのか。

想像をめぐらしながら
ありありと感じることが
出来ました。

インターネットや書籍だけでは
得られない、
様々な刺激をうけてきました。


***

さて、一番印象的だったのは、
ほとんどの家で
生活の場と仕事場が
ひとつの家の中に
おさまっていたことです。

現代では多くの人は、
毎朝、家から職場に向かいますが
当時は現代のように
暮らしと仕事が
はっきり分断されておらず、
暮らすように働いていたことが
想像できます。

漁業や稲作、蚕や和紙などが
一般的なようですが
火薬を作っていた家のお話は
驚きました。

囲炉裏の下に穴をほって
材料を投入し、
囲炉裏の余熱で化学反応を促進し
火薬の原料(硝酸)を
つくっていたそうです。


その家が、
海沿いの家なのか
山の中の家なのか
寒い地域の家なのか
暖かい地域の家なのか、

住んでいるのは
農民、漁師、商人、武士なのか。

それぞれの特色にあわせて、
工夫されているポイントや
間取り、
使われている素材、
置かれている道具などが
かなり異なっていて、
バラエティ豊かでした。

建て売り住宅や
マンションが主流の現代は
多少の差はあれど
日本一全国画一的なんだなと
実感しました。


いくつかの家には、
馬を休ませるスペースがありました。
現代でいうと駐車場みたいな感じでしょうか。
馬の果たしていた役割が、
現代では車に変化していったことが
感じられました。


こちらは、街道沿いの薬屋の看板です。
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写真を撮るのを
わすれてしまったのですが
この看板の反対側は、
ひらがなで書かれています。

江戸から京方面をみたときにはひらがなで、
京から江戸方面をみたときは漢字に
統一されていて
方向がわかるようになっているそう。

このアイディア(識別方法)は、
現代でも様々なことに
応用できそうです。


こちらは歌舞伎の舞台だそうです。
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しかけがいろいろ。
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娯楽の少なかった昔の人々が
どんな思いで
この舞台をみつめていたのが
想像するとワクワクします。
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帰りは岡本太郎美術館のカフェで
ランチをして帰ってきました。
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☆まとめ☆

一ヶ所で様々な地域の家を
見学できるので
比較するのが楽しかったです。

始めはブログを書く気もなく回っていたので
資料がすくなく十分に伝えきれませんが
家は当時の人々の知恵と創造性の
結晶だなと思いました。


住宅関連のお仕事はもちろん、
クリエイティブな
お仕事をされている方が訪問されたら
様々なインスピレーションが
わくんじゃないでしょうか。

結構おすすめです。
(ぜひ、ガイドさんの説明を受けてください)

ami